ウクライナ最大の暗号資産(仮想通貨)交換所「クーナ」の創設者は、ロシアによる侵攻が始まってから1日に数時間しか寝ていない。  戦闘開始を受けてクーナの売買高は急増した。現金自動預払機(ATM)からの引き出し制限や公式電子マネーの利用制限、外国為替市場の停止など、ウクライナ中央銀行が敷いた厳しい資本規制が一因だ。一方で仮想通貨とクーナは、国外からウクライナに寄付する手段にもなっており、政府や救済活動の資金確保に一役買っている。  マイケル・チョバニアン氏はキエフを離れ、ウクライナの西部でクーナを運営している。スタッフと交換所の設備は、侵攻が始まる前に国外に移していた。