米連邦準備制度理事会(FRB)は今月利上げに踏み切る方針を明らかにしており、2月の好調な米雇用統計がそれに影響を及ぼすとは考えにくい。ただ、好調な雇用拡大が続いていることは、借り入れコストの上昇を加速させる要因となりそうだ。  労働省が4日発表した2月の雇用統計では、就業者数が前月比67万8000人増加した。失業率は3.8%に低下し、2年前に米国で新型コロナウイルスの感染拡大が本格化して以降で最低水準となった。平均時給は前月比で横ばい、前年同月比では5.1%上昇した。