ウラジーミル・プーチン氏によるウクライナ侵攻は、1週間足らずの間にドイツの国防政策を劇的に変えた。独裁者らが勝手な振る舞いを続ける中で、米バイデン政権も国民を守るために覚醒するだろうか。進歩派の人々は、米国防総省の予算が他のどの国の国防予算よりも多いことに不満を表明している。しかし、米国の国防支出は歴史的低水準にあるというのが現実だ。国防費は国内総生産(GDP)比で3%を割り込みそうな状況に向かっている。同比率は1968年に戦後最高の9.1%に達し、1970年代でさえ4.5%を下回ることはなかった。その後、冷戦の勝利に貢献したレーガン政権下での軍備増強が極まった1986年に、6%の高水準に達した。