米電気自動車(EV)メーカー、テスラのイーロン・マスク最高経営責任者(CEO)は8日、連邦判事に対し、2018年に米証券取引委員会(SEC)との間で合意した和解を破棄するよう求めた。その和解で、マスク氏が自身のツイートに事前承認を得ることが義務付けられた。マスク氏の弁護士はニューヨーク州マンハッタンの連邦裁判所への申し立てで、ツイート監視ルールは実行不可能になる一方、SECは合意を乱用して「膨大で費用のかかる文書作成の要求を重ね、収まる兆しがない」と主張した。マスク氏はさらに別の提出文書で、テスラを非公開化するための「資金を確保した」とのツイートで同氏は18年に投資家を欺いたとする、SECの主張にも反論した。マスク氏は当時について、SECとの民事訴訟で和解を迫る圧力を感じたとし、「私は決して株主にうそをついたことはない。株主にうそをつくことは絶対にない。私はテスラ存続のために、株主のために和解に合意した」と述べた。