ロシアは西側諸国からの孤立を深めていることで、経済の連携相手として中国への傾斜を強めそうだ。航空はその最たる例となる。ロシアの航空業界は制裁の影響で、東方の大国との協力関係を強化するしか、他に選択肢がほとんど残されていない。ロシアにおいて、民間航空は破滅的な状況に直面している。米国やその同盟国がロシアに対する機体や部品、技術的なサポートの供給を禁止したためだ。1990年代以降、旧ソ連時代の機体はボーイングやエアバス製の機体への切り替えが進み、ロシア国産の機体は現在、全体の17%にすぎない。航空関連データを提供するシリウムが分析した。アエロフロートやS7航空といったロシアの航空会社はいずれ、ジェット機を飛行停止とする必要が出てくるだろう。
西側なしで飛べないロシア、中国と共に飛躍も
制裁でロシアの航空業界は悪化
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