「とりあえず」撮れれば、
見られれば、遊べればいい

「とりあえず撮れればいい」――そうした考えはテレビにもあてはまる。こだわりのホームシアターの本や専門店が登場する一方、液晶テレビの中でも32インチ~42インチの低価格なテレビが売れている。中国では居間にテレビを置き来客をもてなすのが常識だが、それにもかかわらずテレビを置かない家も出てきた。パソコンやスマートフォンやタブレットで、粗い画像の動画を見るだけで満足しているのだ。

 日本なら、高画質テレビにブルーレイプレーヤーやハイビジョン対応HDDレコーダーを置くのはよくある光景。しかし中国では高画質なテレビを置いたところで、DVDプレーヤー、ないしはその一世代前でさらに画像の粗いVCDプレーヤーも現役だ。

 スマートフォンでゲームをする人がすごく増えた反面、今までよく見かけた日本製ゲーム機で遊んでいる中国人はあまり見なくなった。ゲームショップも時流に押されてか、スマートフォンやタブレットをメインに販売しだし、ゲーム機は奥の方に追いやる店も多くなった。もっと素敵な映像を見たいとテレビやウォークマンやPS3を買ったり、もっと素敵な写真を撮りたいとデジタル一眼レフカメラを買ったりする人はいるだろうが、多くの人がスマートフォンで満足しているのだ。

日本製デジカメやゲーム機が苦境に!?<br />中国の「スマホ集約化」は日本以上中国の農村にもスマートフォンの広告
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 当のスマートフォン自体も、徹底的に安い機種か高い機種かの二極化が起きているのは前述の通り。売れたのは前者で、ファーウェイやZTEやレノボなどの中国の携帯電話市場ではよく知られるメーカーの製品だ。また新興企業では小米(xiaomi)というメーカーの「小米手机」というスマートフォンがヒットしたが、これは「ハイエンドを驚くほど安い価格で」というのがコンセプトであり、付加価値で訴求した製品ではない。

 付加価値で言えば、ソフトウェアやコンテンツに関しては、日本のように最初からソフトを入れておくのではなく、本体購入後自らお気に入りのソフトを入れていくのが中国式。インターネットを利用する中国人は総じてITリテラシーが高く、ソフトが入ってないと使えなくて困るという人は少ない。無料のソフトウェアやコンテンツをどんどんインストールしていく。