中国随一の電脳マーケット深セン
ショップは「中華スマホ」だらけ

 日本をはじめとして先進国ではスマートフォンの浸透が進んでいる。残念ながら日本の携帯電話メーカーのシェアは下がっており、アップルのiPhone、サムスンのギャラクシーはじめ、米国、韓国、台湾メーカー製品が世界中で市場を席巻しているのはよく知られるところだ。

 独自の「ネットの壁」を作りガラパゴス化する中国では、「買った友人の話によれば、壊れずに使えるようだ」と、口コミで徐々に中国メーカーのスマートフォンが評価されてきており、低価格も相まってシェアが上がっている。新興スマートフォンメーカーとしては「小米(xiaomi)」などが知られるほか、店頭では山寨機(さんさいき、シャンジャイジ)と呼ばれるノーブランドのスマートフォンも多く見かける。

 中国の中小ノーブランドメーカーからリリースされる携帯電話、mp3プレーヤー、mp4プレーヤー、PND、タブレットなどの山寨機と呼ばれる怪しげな製品は、香港と隣り合う中国の大都市・深センから中国各都市へ、さらにはアジアアフリカ諸国を中心とした世界の各都市へリリースされる。

中国・深センのショップ。主力商品はすっかりスマートフォンに鞍替え

 特に深センの華強北(ファーチャンベイ)と呼ばれる地域は、これら有象無象の山寨機が集まる巨大マーケットとなっていて、中東系・アフリカ系のバイヤーをもしばしば見かける。コンシューマー向けデジタル製品のモノ作りに携わる人なら、一度は見ておきたい場所だ。

 8月に深センを訪れた際、華強北の「ファッションビル」ならぬ「山寨機ビル」は、フィーチャーフォンの品揃えは控えめで、ノーブランドのスマートフォンだらけとなっていた。タブレットも盛んに売られていることは一見してわかるが、スマートフォンの増加ぶりと比べてしまうと、激増というよりは微増といった具合だ。