さみしさを感じたときは、ちゃんと伝えよう

そして、これはいちばん大切なことだけれど、
さみしさを感じたときは必ず伝えるべきよ。

長い時間を一緒に過ごしていると、必ずこう思うときが来る。

「あぁ、私たちは本当にちがう人間なのね」

そう気づくの。
そのとおりよ。あなたと愛する人は、
まったく別の人間なの。

はじめはいいところばかりが見えて気づかないけれど、時が過ぎれば気づくことになる。

ちがいを感じたときこそ、本当にたくさんの会話が必要なの。
意見が異なることを恐れたり、
自分は嫌われているかもしれないと
考えたりしてはいけないわ。
それじゃあ会話ができないから。
会話ができなければ深い関係にはなれない。

振り返ってみると、本当に時間が経つのは早かった。
春が過ぎ、夏が過ぎ、秋も過ぎて、冬も過ぎ去って
いつのまにかまた春がやってきたわ。

この世に変わらないものはないと言うけれど
ひとりの人と変わらず、
いくたびもの四季を共に過ごせるということが
人生においてもっとも意味のある
美しいことだった気がするわ。

愛しているなら、
美しく愛を実らせてくださいね。

(本原稿は、クルベウ著 藤田麗子訳『大丈夫じゃないのに大丈夫なふりをした』から一部抜粋・改変したものです)