長らく続く新型コロナウイルスの感染拡大。日常が大きく変化した結果、夫婦の関係やパートナーとの関係を見直した人も多い。どうやったらパートナーと良い関係を築けるのか、と悩んでいる人にぜひ読んでほしいのが、『大丈夫じゃないのに大丈夫なふりをした』(クルベウ著 藤田麗子訳)だ。読者からは、「1ページ目から涙が出た」「すべての文章が刺さった」「大切な人にプレゼントしたい」との感想が多数寄せられている。仕事、恋愛、人間関係など、「自分らしく、豊かに生きるためのメソッド」が詰まった本書。今回は、特別に日本版の内容から、一部抜粋、編集して紹介する。
愛する人をあまり待たせてはいけない
あるおばあさんが言った。
いくら夫を愛していても、40年も一緒に暮らしていたら、さみしさを感じることもあったわ。
だから聞いてみた。何がいちばんさみしかったのか。
相手を本当に愛しているのだったら、忙しすぎないといいわね。
長く一緒に暮らしていれば、
忙しくなる時期もあるだろうけれど
ずっと忙しいわけではないといいわ。
いつでも忙しい人になってしまったら、
ひとり残されたほうは愛する人を待つしかない。
ひとりもいいものだけれど、
愛している人と一緒にいる時間こそが幸せだから。
愛している人がいるなら
その人をあまり長く待たせすぎないようにね。
もちろん仕事も大切だけれど、
いずれわかるようになるでしょう。
愛する人と共に重ねていく思い出の瞬間が
どれほど重要なものなのか。
永遠に一緒にいられそうに思えた時間が
どれほど早く過ぎ去っていくのか。
振り返ると、その時間はあまりにも短く感じられるものよ。