「小さくても、しっかり儲かる会社を作る」がモットーの税理士、山本憲明氏。前回の記事では、「社員数の増減によって、売上がどう変わったか」を話してもらった。最終回である本日は、「会社を小さくする方法」を話してもらう。
今の法律では、
人は辞めさせられない
「会社を大きくするな!」と言われても、ある程度大きくしてしまったので、小さくするためにどうすればいいのかわからない、という社長さんもいらっしゃるかと思います。
小さくするにも、人を無理に辞めさせることはできません。法律から考えても、雇った人を辞めさせることは難しいのが現状です。
そういった場合には、人を減らすのではなく、「仕事を減らす」ことが有効だと思っています。事実、私の事務所では、「仕事を減らす」ことで、結果的に人も減り、会社を小さくすることができました。
仕事を減らすためには、2つの方法があります。
1つは、仕事自体を減らすために、商品やお客さまなどを減らしていくことです。コストがかかりすぎたり、利益率が悪かったりして、利益の出ていない商品の販売をやめる、あるいは手間がかかりすぎて採算がとれないお客さまとの取引をやめるということです。