「小さくても、しっかり儲かる会社を作る」がモットーの税理士、山本憲明氏。前回の記事では、「なぜ、一度大きくした自分の会社を、小さくしようと思ったか」を話してもらった。本日は、「人数の増減による、売上・利益の推移」を話してもらう。
売上は増えても、
「利益」が増えなかった
前回の記事では、私が税理士事務所を開いた2005年1月から、「人数がどのように増えていき、どのように減っていったか」ということを書きました。
2006年から2007年にかけて、私を含めて7名体制となり、その後少しずつ減っていって、ここしばらくは私とアシスタント1人で税理士事務所を運営しています。
その間、税理士事務所の業績がどのように推移していったかということについて述べたいと思います。
1年目の2005年は、人をほとんど雇わなかったということもあり、売上はそれほど大きくはありませんでした。しかし、1年目にしてはそれなりの利益が出ました。
2年目の2006年は、社員が入社するなどして人件費がかさんだことと、大きめの事務所に引っ越しをしたため、売上は増えたにもかかわらず、利益は1年目とほぼ変わらない水準になってしまいました。