ロシア軍は13日、ポーランド国境近くにあるウクライナの軍事訓練施設を空爆し、35人が死亡した。ロシア政府は前日、西側諸国に対し、ウクライナへの武器供与は正当な攻撃対象とみなすと警告していた。ウクライナ西部リビウ州の都市ヤーボリウにある軍事拠点がミサイル8発の攻撃を受けた。ここでは2月まで米国の州兵がウクライナ兵の訓練を行っていた。ジェイク・サリバン米大統領補佐官(国家安全保障問題担当)は、ロシアが北大西洋条約機構(NATO)同盟国のポーランドを攻撃すれば、NATOは対応すると警告した。同氏は同日、CBSニュースのインタビューで、このような攻撃があれば「NATO同盟国が全力で対応する」と語った。ソーシャルメディアに投稿された動画には、崩壊した建物やがれきが散乱した練兵場、立ち上る煙が映っている。リビウ州知事事務所によると、この攻撃による負傷者は130人を超え、一部の兵舎が破壊された。