ウクライナ情勢で市場が大崩れ!運用利回りよりも大事な2つのことPhoto:PIXTA

現実のものとなった「ウクライナ侵攻」で
株価の下落はいつまで続くのか

 前回、このコラムに書いた直後にロシアのウクライナへの侵攻が起こった。通常は、こうした一部の地域での紛争が原因で長期にわたって株価が大きく下落を続けるケースはあまりない。ただ、今回の場合は欧米がロシアとの直接の戦闘を避け、主に経済的な手段で制裁を加えている。しかも前回のクリミアへの侵攻時と比べて、今回は欧米の足並みがそろっており、かつ今までは中立的な立場を取ってきた北欧諸国やスイスまでが制裁に踏み切るという事態となっている。

 残念ながら、これらの経済制裁によって直ちに戦争が終結すると考えるのは難しいだろう。だが、紛争が長引けば長引くほど、今回の制裁はじわじわ効いてくる可能性が高いと考えられる。場合によってはロシア国内でも大きな変化が起こる可能性があると指摘する識者もいる。

 ただ、経済制裁というのは常に一方だけが痛手を被るとは限らない。