
大江英樹
老後の資産形成について「50歳からではもう遅いのでは」と考える人は意外と多い。確かに、「50歳でゼロから1億円を貯める」というのはさすがに難しいだろう。しかし、老後も安心して暮らせるだけの資金を貯めることはできる。その根拠を解説しよう。

ごく普通の会社員が「1億円以上の資産」を投資でつくれたシンプルな理由
ごく普通の会社員が「1億円以上の資産」を投資でつくるーー。そんなウマい話があるのか?と思うかもしれないが、これは別にウマい話でも何でもない。実際に投資で成功し資産を築いた人はみんな、「シンプルな行動」をとっている。これには専門的な知識の有無は関係ないのだ。

「退職金増税が心配」という声が増えてきた。たしかに、6月16日に閣議決定された2023年の経済財政運営と改革の基本方針(骨太の方針)の中では、退職金への課税制度を見直す方針が打ち出されている。しかし私はもっと心配すべき「大事なこと」があると考える。その内容を解説しよう。

ほとんどの人が知らない「秘すれば花」の本当の意味、世阿弥に学ぶビジネスの極意
能を大成させた世阿弥のことはほとんどの人が知っているかと思いますが、世阿弥の著書「風姿花伝」となると意外と知っている方は少ないのではないでしょうか。著者で経済コラムニストの大江英樹さんは世阿弥の著書にはビジネスパーソンこそ読むべきエッセンスがあるといいます。そこで今回は新刊『ビジネスの極意は世阿弥が教えてくれた』(青春出版社刊)からなぜ世阿弥の書がビジネス的に優れているかについて抜粋して紹介します。

「何歳から年金を受け取るのが一番お得ですか?」ということを聞かれることがある。気持ちはわからないでもないが、実は、これはまったく意味のない質問だ。その理由をお話ししよう。

65歳で定年退職を迎え第2の人生がスタートしたとき、長年連れ添った妻との関係は新たなステージに突入する。老後のお金、生活、健康……現役時代とは異なる観点での話し合いが必要だ。アフター60歳の経済コラムニスト・大江英樹氏と、その妻で確定拠出年金アナリスト・大江加代氏が考える、老後資金管理法のリアルとは。本稿は、大江英樹・大江加代著『お金・仕事・生活…知らないとこわい 定年後夫婦のリアル』(日本実業出版社)の一部を抜粋・編集したものです。

ここから10年、20年というスパンで考える今後の日本経済と市場の先行きについて、筆者は、非常に楽観的に「明るい」と捉えている。なぜ、そう考えるのかを述べてみたい。

「もう選択肢はNISA一択で、iDeCo(個人型確定拠出年金)はあまり使い道が無くなる」という声を時々耳にする。しかしながら、これは大きな間違いである。詳しく解説しよう。

漠然とした不安を抱えがちな「老後資金」問題。実は、今日からできる具体的な不安解消方法がある。「家計簿アプリ」の活用だ。その理由を紹介しよう。

最近の報道やSNSでのコメントを見ていると、来年からの新しいNISAについてはかなり誤解されている面もあるようだ。ありがちな7つの誤解について解説しよう。

来年からNISAの制度が大幅に拡充されて新しくなるのはご存じの方も多いだろう。実は、これは50代や60代といった中高年世代の老後資金対策にも有効だ。賢い利用法を紹介しよう。

「日本=おもてなしの国」。国内外で語られがちなイメージだが、本当にそうだろうか。実は、海外旅行に出かけたことで、私たちが“見ないふり”をしていた「あること」に気がついた。GWを目前にインバウンドが急回復している今、考え直してみたい。

実は資産運用のアドバイスには「誤解」が潜んでいる。「FPは中立」「助言はタダ」などがそれだ。さらに、もう一つ見落としてはいけない誤解がある。その内容を解説しよう。

お金を減らしたいと思っている人などいるわけはないだろう。でも、生きていくためにはお金を使わなければならず、その結果、お金は必ず減ることになる。ところがその減らし方、使い方が案外難しく、結構無駄な使い方やあまり上手ではない減らし方をしている人は意外と多い。

どうも、コスパを求め過ぎていることが日本経済を停滞させている原因に思えてなりません。「安いことは当たり前」という風潮では誰も幸せになれないのです。なぜでしょうか。

50代に入り、役職定年になるということは、実は大きなチャンスなのである。多くの人が見落とされがちな理由をお伝えしよう。

「掛け捨て保険がもったいない」と感じて、保障と貯蓄が合体した保険や積み立て型の保険に入っている人が多い。しかし、実は貯蓄機能を持った保険というのはあまり得だとは言えない。その理由をお伝えしよう。

筆者は常々、投資の経験の無い人が退職金をもらってそのお金を全て投資に注ぎ込む「退職金投資デビュー」は絶対やるべきではないと言っている。では、退職者のようなシニアは投資をしない方が良いかというと、必ずしもそういうわけではない。私は、シニアの投資が「投信ではなく株式」でかまわないと考えている。その理由をお話ししよう。

毎年、多くの新聞や雑誌で専門家や経営者による「今年の相場予想」が掲載されるが、年末に振り返ると当たっていないことが非常に多い。これはなぜなのか。当たらない理由を解説しよう。

2023年は「NISAを考える年」とも言ってもいい。昨年末に明らかになった岸田政権肝入りの「NISAの大幅拡充」によって見通しが立ちやすくなったからだ。大幅拡充の具体的な内容と、“NISAをどのように捉えれば良いのか”について解説しよう。
