ウクライナ侵攻に関する情報統制でツイッターやフェイスブックへのアクセスを制限しているロシア政府が、ある重要なプラットフォームを素通りしている。ソーシャルメディアで対話アプリのテレグラムだ。ロシア国内でも、テレグラムを使えば、ウクライナのウォロディミル・ゼレンスキー大統領による米議会での演説やロシア軍による民間人居住区への爆撃の画像を見ることができる。ロシア政府が禁止したメタ・プラットフォームズ傘下のインスタグラムや禁止されるリスクがあるアルファベット傘下ユーチューブなどのアプリから、多数のユーザーがテレグラムに乗り換えている。そのため、テレグラム上のロシア語ニュースや政治、論説の各チャンネル――すでに同アプリで最も人気――の登録者数はここ数週間で2~3倍に急増。わずか数日で100万人以上のユーザーが新規登録したチャンネルも複数出てきた。