景気後退を予測する際に必要なのは多くの相関関係であって、多くの因果関係ではない。景気後退を示唆する最も優れた指標は米国債市場にあるというのが大方の見方だ。それが現在、再び注目を集めている。短期債利回りが長期債利回りを上回る「逆イールド」だ。こうした(逆イールドと景気後退の)相関関係を踏まえて、多くの人は今、警告サインの点灯は近いと確信している。景気後退に陥る前には毎回、利回り曲線(イールドカーブ)が逆イールドを形成してきた。そして現在、利回り曲線として一般的な2年・10年のカーブが再び逆イールドに近づいている。2年債と10年債の利回り差はこの1週間で0.2ポイントを下回った。これは2020年の景気後退以来だ。
米経済の後退時期、利回り曲線では分からず
「逆イールド」は景気後退の警報として一般に考えられるほど有効ではない
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