ロシア国防省は25日、ウクライナでの軍事作戦の第1段階がほぼ完了し、今後は同国東部に照準を移す方針を明らかにした。ロシア側に損害が広がり、戦況がこう着する中、戦略を変更する可能性がある。ロシア参謀本部のセルゲイ・ルツコイ作戦総司令部長は会見で「作戦の第1段階の主要目標は完了した」と説明。「ウクライナ軍の戦力は著しく低下した」と述べた。ロシアは1カ月続く戦争で、ウクライナの首都キエフや要衝のオデッサなど主要都市をいずれも制圧できておらず、今後の作戦目標を見直している可能性がある。ロシアとの国境にある東部ドンバス地方の一部は、何年も親ロシア派勢力の支配下にある。一方的に独立を宣言したルガンスクとドネツクは領土拡大を目指しており、ロシアはこれを支持している。
ロシア軍「作戦第1段階ほぼ完了」 戦略変更を示唆
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