米国務省は31日、4月11日からパスポートの性別欄で「X」を選ぶことができるようになると発表した。自らの性を男性とも女性とも認識しない人々にとって新たな選択肢となる。米国民はパスポート申請時に、「X」との記載を選択できるようになる。国務省はLGBTQ(性的マイノリティー)の人々やその他からの意見を取り入れたとし、「X」は「不特定の、あるいはもう一つの性自認」を意味するとした。連邦政府は、トランスジェンダーや、自らの性認識が男女という性別のどちらにも当てはまらない「ノンバイナリー」な人々の選択肢を広げる取り組みを続けており、今回はその一環となる。国務省は2021年10月、性別欄に「X」と記載されたパスポートを初めて発行した。受け取ったのは米海軍を退役したダナ・ジムさんで、15年にこの問題を巡って国務省を提訴していた。