アフガニスタンのイスラム主義組織タリバン暫定政権は3日、ヘロインなどアヘン剤の原料となるケシの栽培を禁止した。抑圧的な支配を強めるタリバンのやり方に失望した国際社会からアフガニスタンの正当な政府として認められようとしている。アフガニスタンはアヘン生産が世界で群を抜いて多く、今回の禁止措置で、ケシの取引を非合法化するという何カ月も前からの約束を果たすことになる。だがこの禁止措置は同国農家の生活をむしばむ恐れもあり、人道危機が一層深刻なものになり、タリバン暫定政権に対する怒りが強まる可能性がある。