バイデン米政権が国内の支援団体や企業に協力するアフガニスタン人を受け入れるため、昨年夏に新たなプログラムを発表したものの、今のところ入国は一例も認められていない。背景には厳しい条件やシステム上の処理の遅れがあり、米国入りを望むウクライナ難民にとっても潜在的な課題が示されている。バイデン政権はこれまで、戦争から避難するウクライナ人を10万人受け入れると発表。再定住に向けた法的な基準はまだ示していないが、その多くは難民として米国に入国する見通しとなっている。アフガン人を巡っては米政府の請負業者や非営利団体(NPO)、また報道メディアに関わっていた場合、難民として入国を認める新たな制度が設けられた。だが8カ月たった今も、優先的な扱いを受けられる同プログラムに申請し入国が認められたアフガン人はいない。
アフガン難民の再定住に遅れ ウクライナ難民にとっても懸念に
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