早大で圧倒的に強い3社とは
慶大1位はまたも東京海上日動火災
まず、早大では前年2位の富士通が1位、前年3位のNTTデータが2位、前年1位の楽天グループが3位となり、トップ3がぞれぞれ微妙に順位を入れ替える結果となった。この3社は70~80人の早大卒を採用しており、就職先としてはダントツだ。続いて、4位アクセンチュア、5位東京海上日動火災保険となっている。
次に慶大はどうか。1位となったのは前年に続いて東京海上日動火災保険だった。同社の持株会社である東京海上ホールディングスの永野毅取締役会長は、同大OBである。2位からは前年の楽天グループが姿を消し、代わりに慶大卒が多い銀行業界から三菱UFJ銀行がランクイン。
興味深いのは、前年と同じく3位に慶應義塾が入っていることで、その数は74人にのぼる。安全志向の影響はあるだろうが、コロナ禍前から大学への就職人気が変わらないのは、早大には見られない傾向だ。続く4位は三井住友銀行とアクセンチュアだ。
こうして見ると、早大卒と慶大卒が就職する業界・企業は似通っている印象がある。
*この記事は、株式会社大学通信の提供データを基に作成しています。
2021年春の大学別の主な就職先。就職先(企業・団体)の名称は、原則としてアンケート調査時点の各大学の回答による。また、大学通信の調査方法によって表記しているため、正式名称と異なる場合がある。大学により、一部の学部・研究科を含まない場合がある。大学院修了者を含む。(調査/大学通信)