コロナ禍の最中に行われた就活で、主要大学の学生はどのような企業・団体を選んだのだろうか。国公立・私立主要27大学別の2021年就職先ランキングを作成した。第3弾は一橋大学と東京工業大学の就職先をお届けする。アフターコロナが見え始めた足もとで、就活戦線を戦う学生とその親は参考にしてほしい。(文/ダイヤモンド社 ヴァーティカルメディア編集部、データ提供/大学通信)
文系と理系の象徴
一橋大、東工大の就職状況は?
一橋大学といえば、産業界をリードする人材を輩出しているイメージが強い。社会科学系の研究を行う大学としては、日本で最も伝統がある。商学部、経済学部、法学部、社会学部では、ゼミナールを核とする少数精鋭教育が行われている。
就職については高い実績を持ち、同大学によると、コロナ禍で就活の本番を迎えた2021年3月の卒業生でさえ、その就職率は96.9%とかなり高い水準だ。
一方の東京工業大学は、日本の理系大学を代表する存在である。世界大学ランキングの国内順位では、東大・京大に次ぐ国内3位を獲得することもある、難易度の高い大学だ。これまでにノーベル賞受賞者も輩出している。
一橋大は文系の象徴、東工大は理系の象徴というべき大学だが、東京外国語大学と東京医科歯科大学とともに四大学連合を結成し、研究教育分野で連携している。
2020年における一橋大学の卒業生の就職先は、1位楽天、2位三菱UFJ銀行、3位三井住友銀行、4位アビームコンサルティング、5位KDDIと、上位をIT、金融、コンサルが占めた。一方東京工業大学は、1位ソニー、2位キヤノン、3位パナソニックなどの電機・精密ほか、日本製鉄、三菱重工業など重厚長大系のメーカーが多かった。
果たして、21年の一橋大・東工大の就職先はどうなったのか。