公務員と楽天が
圧倒的な強さ
上智大で1位となったのは、前年に続いて楽天グループだった。上智大の2位はKDDIで、情報通信業界に強い傾向がある。
明治大は公務員を志す学生が非常に多い。前年2位だった国家公務員一般職が、今年は1位へとランクアップした。こちらも2位には、明治安田生命保険と同人数で楽天グループが入った。
そして青山学院大と立教大も、上智大と同じく楽天グループが1位となった。関東の主要私立大学における民間企業の就職人気は、楽天グループが圧倒的といえる。
他にも官公庁への就職が目立つのが、中央大と学習院大である。中央大では1位東京都庁、2位国税庁とトップ2を公務員が占めた。一方の学習院大は、1位が東京23特別区人事委員会となった。
法政大と東京理科大の学生の就職先は、どちらかといえばバラエティに富んでいる。法政大は1位富士ソフト、2位りそなグループ。東京理科大は1位日立製作所、2位NTTデータとなった。
こうして見ると、関東主要私立大の就職先には、楽天グループ人気と公務員人気という2つの大きな特徴がある。
*この記事は、株式会社大学通信の提供データを基に作成しています。
2021年春の大学別の主な就職先。就職先(企業・団体)の名称は、原則としてアンケート調査時点の各大学の回答による。また、大学通信の調査方法によって表記しているため、正式名称と異なる場合がある。大学により、一部の学部・研究科を含まない場合がある。立教大・学習院大以外は大学院修了者を含む。(調査/大学通信)