伝説の家政婦・志麻さんのワンポイント講座

 ロマンは、家では和食や洋食ばかり作るので、私にフランス料理を作ってくれることがあまりありませんが、料理がそんなに上手ではない(と言ったらいつも怒られますが)ロマンでも、おいしくするポイントはただ一つ。

 お肉の塩をしっかりめにすることです。

 お肉にしっかり塩をしても、一緒に煮込めばソースのほうに流れますし、お肉のうまみを引き出すために十分な塩の量が大切です。
 少ない水分なので煮詰まらないように火加減も気をつけてください。
 ただ、最初から弱火で煮込むと火が入らないので、最初は強火で、ふつふつとしてきたら弱火に落としてください。

 材料をなべに入れて煮るだけの簡単な料理ですが、ふたをして少しのワインと野菜の水分だけで煮ていくことで、素材のうまみが凝縮した仕上がりに。
 フランスではホロホロ鳥(鶏肉よりも味の濃い家禽〈かきん〉)などでもつくります。

 これで『厨房から台所へ』のベスト感動レシピ第4位までが出揃いました。

第5位【けんちょう】

【GW志麻さんベスト感動レシピ第4位】男性でも子どもでも簡単にできる!【豚肉とキャベツのブレゼ】最高レシピ

 

第4位【豚肉とキャベツのブレゼ】

【GW志麻さんベスト感動レシピ第4位】男性でも子どもでも簡単にできる!【豚肉とキャベツのブレゼ】最高レシピ

 

 明日は『厨房から台所へ』のベスト感動レシピ第3位を発表します。お楽しみに!

P.S.)
 私の初の著書『志麻さんのプレミアムな作りおき』の撮影をしていた頃は長男がお腹の中にいて、出版とほぼ同時にこの世に生まれてきました。

 この本、『厨房から台所へ』の撮影時は長男が歩けるくらいになっていました。

 そして、今は子どもが3人になりました。

 私もロマンも子どもたちも、読者の皆様に成長を見守っていただけているような気分です。

 フランス料理をがむしゃらに勉強していた若い頃も、家政婦になった今も、ずっと心にあるのはフランスの温かい食卓のシーンです。

 はじめてフランス人に食事に招かれた時、こんなにも時間をかけて、食事を楽しむことができるなんてすごいなとカルチャーショックを受けました。

 あの日からもう20年以上たちますが、私は今でも、これからも、そんな食事の時間を届けてあげられる人になりたいと思っています。

 家族が増えた今、私自身も家庭での食事の時間をとても大切にしています。

 この連休中、ぜひ大切な人と囲んで、楽しい時間を過ごしていただきたいです。

 この本のレシピから1品でも作っていただけたら嬉しいです。