※注:この記事には遺体の写真が含まれますウクライナの検察官、ラスラン・クラフチェンコ氏(32)はロシア軍による民間人殺害の証拠を収集するため、ブチャ南部にあるボイラー室に続く二重ドアを開錠していた。そこはロシア軍がオフィスとして使用していた場所だ。ロシア軍が首都キーウ(キエフ)周辺地域から撤退してから2週間後、ウクライナの地方・中央当局は戦争犯罪疑惑への広範な捜査に乗り出した。ロシアと同国兵に確実に責任を負わせるよう、国際法廷の場で説得するための強力な証拠を固めることが狙いだ。ブチャ地区の主任検察官を務めるクラフチェンコ氏は、ロシア軍の制圧下で起こった暴行、レイプ、殺害事件の犯人をすべて特定することが自身の目標だと語る。地元当局者によると、路上や地下室、急いで掘ったとみられる穴などから400体以上の遺体が回収された。中には拷問を受けたとみられる形跡があり、食料を調達しているところを狙撃犯に銃撃された人もいるという。