日本では、50歳代に年収が1000万円を超えることがサラリーマンらの一応の「成功」の目安と言える。この段階に達する人はどれくらいの割合なのだろうか。
いくつかの調査をもとに独自試算してみると、同世代の人の1割程度だ。大学卒のうちの5分の1程度になる。
賃金統計ではわからない
社会の中での自分の位置
自分の給与が日本社会全体の中でどの程度の位置にあるのかは、誰でも気になるところだろう。
ところが、毎月勤労統計調査などの賃金調査ではよくわからない。
なぜなら、賃金統計はあらゆる雇用者を対象にしているため、対象についての具体的なイメージをつかみにくいからだ。
全体の平均の数字にはさまざまな異なる対象が含まれているため、どのような人たちと比較しているのかを把握しにくい。