サンデーショックで大きく受験者数を増やした女子学院(東京・千代田区)
2026年首都圏中学入試が終わった。今回は最多の受験生が集まる2月1日午前入試を取り上げる。受験者数こそ微減となったが、受験率は過去最高水準を維持した。三つの大きな特徴と七つの注目校について見ていこう。(ダイヤモンド社教育情報、森上教育研究所)
新設と共学化5校の状況
2026年首都圏中学入試では、三つの大きな特徴的な出来事があった。26年特有の事情として女子受験生でのサンデーショックがまず挙げられる。他の2つは、大学付属校の緩和、そして中堅中位校人気で強まる共学校志向である。詳しくは今後の連載で順次触れていきたい。今回は、最も多くの受験生が集まる2月1日午前の入試結果について、詳しく見ていこう。この日は、東京と神奈川の一般入試解禁日である。
森上教育研究所の集計によると、1日午前の受験者数合計は4万2480人となった。25年に比べて318人の減少である。率にすると0.74%減。以前お伝えした25年12月の四模試受験者数合計の前年比0.7%減とほぼ同じとなった。その減少要因は、小6生の減少と“サンデーショック”の影響が半々と思われる。
新型コロナ禍が明けた23年の4万3019人をピークに、2月1日午前の受験者数は少子化のペースに合わせて24年4万2835人、25年4万2798人とわずかずつだが減少した。それでも、受験率(1都3県の小6人口に占める受験者数の割合)は15.2%を24年から3年連続で維持している。つまり、首都圏での中学受験熱が冷めたというわけではない。
受験者数動向については、ランクも参照しながら見ていきたい。入試の難易度は四谷大塚「合不合Aライン80偏差値」でランク分けした。難関はAランク(65以上)、上位はBランク(60~64)、中堅上位はCランク(55~59)、中堅はDランク(50~54)、中位はE・Fランク(45~49・44~40)、そしてGランク(30台)である。他に、偏差値が示せないものをHランクとしてまとめている。
26年は三つの学校が共学化・校名変更し、二つの学校で中学やコースの新設があった。Cランクと中堅上位校の仲間入りをした男子校の日本学園(東京・世田谷区)は、明治大学付属世田谷に校名を変更し、女子生徒を受け入れる。中学での募集人数は120人だが、これを男女各約60人ずつに変更、1日[1回]は男女各35人の募集となる。受験者数(25年比増減)は、女子が新たに181人集まったものの、男子は202人(257人減)と大きく減らし、全体で76人減(16.6%減)となった。この明治大学付属世田谷が26年1つ目の注目校となる。
女子校から共学化した2校はいずれも受験者数が倍増した。東京女子学院から校名を変更したGランクの英明フロンティア(東京・練馬区)は六つの入試回を設けて105人を募集、1日は午前[1回]と午後[2回]を合わせて募集人員70人となっている。女子40人(14人増)に新たに男子20人が加わり、合計34人増(2.3倍)と大きく増加した。
鎌倉女子大学の中高は鎌倉国際文理(神奈川・鎌倉市)に校名を変更した。1日は「2科・4科」と「適性1」の入試区分があり、女子90人(20人増)に男子57人が加わり、合計77人増(2.1倍)となっている。全日程での募集人数合計は120人で、男女枠は設けていない。
中学の新規開校は、蒲田女子から共学化して校名を変更したGランクの羽田国際(東京・大田区)。募集人数105人で、うち1日は[1回午前]と[1回午後]の合計30人と[適性検査型]の5人が対象となる。受験生は男子38人、女子39人の合計77人が集まった。
明星(東京・府中市)に中等教育部として新設された明星Institutionは帰国生と国際生が各5人、一般60人の合計70人を募集した。1日午前は[国際生1回]のみが行われたため受験者数は3人にとどまった。渋谷教育学園幕張や女子学院との併願も見られ、全体としては募集人数分の生徒はほぼ確保したようである。
ここまでの受験者数合計は670人(男子318人、女子352人)で25年より115人の増加となっている。







