小型株集中投資で築いた資産をもとに、入社4年目の26歳でFIRE(経済的自立と早期リタイア)を果たした『投資をしながら自由に生きる』の著者が、「お金と時間の自由」を最速で得るための秘策を伝授! 最小限の時間で場所にも縛られず、極めて自由度が高い状態で仕事を楽しみしながら、経済的自由を謳歌するたった1つの方法を徹底指南する。
まずは資産の桁を増やすことを目指す
株式投資の世界では、株価が何十倍にも上昇するのは、もはや日常茶飯事です。
近年の例でいうと、半導体の検査装置で世界的に高いシェアを誇る「レーザーテック」(6920)や、株主や投資家向けの広報活動などを支援する「アイ・アールジャパンホールディングス」(6035)、医師同士がリモートで情報を共有できるコミュニティを運営する「メドピア」(6095)など、短期間で株価が何十倍にも上昇した銘柄はいくつもあります。
米国株の例では、1997年5月にアマゾン・ドット・コム(AMZN)がナスダックに上場しましたが、当時1.5ドル程度だった株価は、25年後には3408ドル(2022年1月3日時点)まで上昇しました。アマゾンは株式分割を3回(2分割2回、3分割1回)行っていますが、上場時に100万円分の株式を購入していたら、現在20億円を超え、上昇率はなんと2000倍にもなります。
株式投資は、このように大きく資産が化ける可能性を秘めているのです。
また、課税所得に応じて税率が45%まで上昇する所得税に対して、株式の売却益など金融所得の税率は一律約20%にとどまります。税制面からみても、給与所得より株式投資のほうがより効率的にお金を手元に残すことができます。
仮想通貨への投資も、資産増加を狙う投資となり得ます。
株式投資と同じようにトレードでごく短期間の利ざやを狙うのではなく、数ヵ月とか数年程度の中長期投資で値上がり益を狙える可能性はあります。ただし、仮想通貨の値上がり益は、給料などほかの所得と合算して税額を決める「総合課税」となっており(2022年1月時点)、累進税率が適用されるので、税制面からすると株式投資に比べて不利です。
さらに仮想通貨は株式以上に価格変動が激しいというリスクもあります。
一方、生産が終了しているクラシックカーや年代物のヴィンテージワインは、世の中から減っていくことはあっても、増えることは決してありません。
そういう特性から、保存状態にもよりますが、「価値」が上昇しやすい投資対象になり得ます。ただし、保管スペースの確保など良好な状態を保つための管理コストがかかるので、所有することでお金が減っていく性質もあるという面では注意が必要です。
また、中古ブランド買取店では、20年近く前の定価65万円の高級時計「ロレックス」の買取価格が200万円になったケースもあります。10年前に700万円だった高級時計「リシャール・ミル」に、3000万円の値がつくケースもあります。
そうしたものに対して「価値」を感じ、お金を支払う人がいる限り、値上がりが期待できるのです。