午後のワイドショー「ゴゴスマ」(TBS系)を、東海ローカルから全国の人気番組へと躍進させた立役者である同番組MCでフリーアナウンサーの石井亮次氏が「話し方の極意」を初めて明かした『ゴゴスマ石井のなぜか得する話し方』が話題です。
上手にしゃべることではなく、相手を楽しませて、場の空気をよくすることを目標にかかげ「他人(ひと)はいじるな、自分をいじれ」「会話は合気道」「究極のほめテク」など、サービス精神にあふれる独特の会話術を披露。話し方で損をしているすべての人の救世主ともいえる本書から抜粋し、具体的な話し方のテクを紹介する。

パーティや懇親会で初対面の人と話題がないとき距離を縮めるとっておきのコツPhoto: Adobe Stock

弱みを見せて、相手のやさしさを引き出す

 パーティや懇親会などで初対面の人と話すとき、なかなか打ち解けられずに困ることがありますよね。

 そんなとき、共通の話題が見つからなくても、相手との距離を縮めるとっておきの方法があります。

 それが「小さな弱みを見せる」こと。名刺交換をした後にこんなふうに言ってみる。

「私、こういう場は初めてで……、さっきからずっと緊張しているんです」
「今日は一人で来てしまったので……、知り合いが誰もいないんです」

 そうすると相手の方は「じゃあ、誰か紹介しましょうか」とか「じゃあ一緒に少しお話ししましょうか」など、助けてあげたいという気持ちになってくださる。

 どんな人も、困っている人がいたら力になってあげたいという気持ちを持っています。弱音を吐かれたら、なぐさめたくなる。こちらが素直に弱みを見せることで、相手のやさしさを引き出すことができます。

 ただし、相手が受け止められるくらいの弱みというのが重要です。

 いきなり「今日、金欠で困ってるんです」なんて言ってはいけませんよ(笑)。