午後のワイドショー「ゴゴスマ」(TBS系)を、東海ローカルから全国の人気番組へと躍進させた立役者であり、近刊『ゴゴスマ石井のなぜか得する話し方』が話題の石井亮次アナが、2月28日の、日本テレビ「しゃべくり007」に登場。奥様もリモートでサポート出演した。就職試験に1年目は全落ちし、2年目で競馬の架空実況を面接で披露しCBCに合格した過去や、街ブラロケ中にナンパした妻との出会いエピソードなどを披露し話題に! そんな石井アナが、アナウンサー試験で浪人した時に研究した、面接で「おっ」と思わせる具体的なテクを、本書より抜粋して紹介する。
名前、誕生日、出身地で「鉄板」ネタを構成する
僕はアナウンサーの就職試験で浪人した時に、面接で「おっ!」と驚かせたり笑わせたりしてポイントを上げるテクニックについては、かなり研究しました。これは、面接に限らず、初対面の相手に嫌味なく自分を印象づけるテクとして応用可能です。
まず、名前です。何の変哲もない名前だと、それだけでは印象に残らない。そこで、名前でネタをつくりましょう。
僕の場合は「石井亮次」。
「『次』という漢字が入っていることからもおわかりのように次男です。亮次で15画、これがちょうど姓名判断でよかったようです」
え、なんかどうでもいい話ですねって?(笑) ハードル低くなったでしょう。いいんです。この程度でも。どうでもいい話を含めて、この後の誕生日ネタ、出身地ネタとセットで「鉄板ネタセット」をつくります。
誕生日は、3月27日。まずは、誰と一緒かを調べます。ネットに自分の誕生日を入れて同じ誕生日の有名人を検索すればすぐに何人も名前が出てきます。僕の場合は、マライア・キャリー、サッカーの内田篤人さん、B’zの松本孝弘さんなどに並んでオグリキャップの名前を見つけました。
「岐阜の笠松競馬場から出て来て有馬記念で勝利を収めたオグリキャップのように、『放送界のオグリキャップ』になりたいです。実は僕、誕生日も同じなんです」というオチに使ったりしています。
もう一つ、出身地ネタも用意します。同じ出身地の著名人にはどんな人がいるのかを調べます。僕は東大阪の石切(いしきり)というところなので、作家の司馬遼太郎さん、陸上の多田修平さん、囲碁の井山裕太さん、ノーベル賞の山中伸弥教授も同郷です。こういう有名な方々の名前を並べた後に「そして、私・石井亮次です」と言ってみる。笑ってもらえなくても、印象には残るんじゃないかなと思います。
自己紹介では、何か一発「インパクト」を残す
履歴書に書いてあることをそのまま読み上げるようなさらっとした自己紹介では、相手の印象には強く残らないと思います。印象づけるためには、何らかの準備とインパクトが、絶対、必要です。しかも、自慢に聞こえず、くすっと笑ってもらって、その場の空気がなごむような。
名前と誕生日と出身地でつくる自己紹介ネタはそれに最適です。
早速、ご自分と同じ誕生日の有名人、同じ出身地の有名人を調べてみて、ネタにできるようなストーリーをつくってみてください。
「ゴゴスマ石井のなぜか得する話し方」には、面接などのビジネスコミュニケーションに使える、得するネタが満載です。ぜひ試してみてください。