ウクライナに侵攻したロシア軍部隊は次から次へとブチャに押し寄せ、次第に残虐さを増した。首都キーウ郊外にある閑静なこの町を、恐怖と懐柔と強制によって支配しようとした。地元住民が証言した。ウクライナの軍や当局者によれば、歩兵と落下傘降下部隊、ロシアの民間軍事会社ワグネル・グループと関連した部隊などが混在していたロシア軍は、キーウ攻略準備のための拠点をブチャに設置した。作戦行動の中枢となったのは、ヤブルンスカ通り144番地にあるソ連時代に建てられたビルだ。ロシア軍兵士はこのビルや、通りの各所に置かれた前哨基地に駐屯してビルを厳重に防御した。英語でアップル・ストリートと訳されるこの通りは、ロシア軍の侵攻開始以来明るみに出た最も残虐なウクライナ人殺害現場の一つになった。
露軍「処刑場」と化したブチャの4階建てビル
占領初期にウクライナ人が尋問され、拷問され、拘束され、殺害された場所の一つ
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