米グーグルを傘下に抱えるアルファベットが26日公表した1-3月期(第1四半期)決算は、中核事業であるネット検索事業のデジタル広告収入が好調で、23%の増収となった。だが、利益が減ったことを嫌気し、決算発表を受けた時間外取引で株価は値下がりした。売上高は680億1000万ドルで、ファクトセットがまとめた市場予想(680億5000万ドル)にわずかに届かなかった。グーグルの広告収入は22%増の546億6000万ドルだった。グーグルの検索広告は全般的なブランド認知キャンペーンよりも、特定顧客の購買決定に緊密に連動していることが多く、アナリストは経済的な懸念による悪影響はそこまで大きくないと予想していた。また、新型コロナウイルス絡みの規制緩和に伴う旅行需要の回復が同社の売上高の伸びを下支えるとみられていた。