「FIRE」を目指すよりも実現したい働き方

「このまま」今の仕事を続けても大丈夫なのか？あるいは「副業」をしたほうがいいのか？それとも「起業」か、「転職」をすべきなのか？このように感じたとしたら、それは皆さんの考えが正しい。なぜなら、今感じているお金に対する不安は、現実のものとして近づいているからです。無収入となる65歳から70歳、もしくは75歳までの空白期間を、自己責任で穴埋めしなければならなくなる未来が、相次ぐ法改正でほぼ確定しました。
そんな人生最大の危機がいずれ訪れますが、解決策が1つだけあります。それはいますぐ、「稼ぎ口」を2つにすること。稼ぎ口を2つにすれば、年収が増えて、節税もでき、お金が貯まるからです。新刊『40代からは「稼ぎ口」を２つにしなさい　年収アップと自由が手に入る働き方』では、余すことなく珠玉のメソッドを公開しています。受講者は6000人に及び、その9割が成功。さぁ、新しい働き方を手に入れましょう！

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お金を使って時間を買う

「億万長者になるまで爪に火をともす生活を続ける」資産形成法を「FIRE（Financial Independence, Retire Early）」と言います。『ＦＩＲＥ最強の早期リタイア術』の著者のひとり、クリスティー・シェン曰く、「時間と健康を犠牲にしてでもお金を稼ぐ」「お金のためなら血も流す」とのこと。なぜなら、「お金こそが、世界で最も大切なものだから」だそうです。したがって、「FIRE」に向いている人は、時間を売ってお金に替えることに違和感を感じません。向いているので無理なく時間を売り続けることができて、いずれはお金を貯められると思います。

　これに対して、「稼ぎ口二刀流」向きの人が時間を売り続けると、どこかで疲れて、嫌気が差してくる。だから時間は売らずに、むしろ買ってください。

　太古の昔から守られてきた商売の鉄則があります。

　それは、価値のあるモノを買って、それに付加価値をつけてさらに高く売ることです。価値のないモノを買っても商売にはなりません。価値のないモノを高く売れる人は詐欺師だけです。

　サラリーマンとは、時間を安値で売ってお金に換える商売です。商売の鉄則の逆を行っているので、残念ながら儲かりません。時間を売っているので、自分の好きにできる時間も減る一方です。

　もちろん若いときは、時間よりもお金のほうが足りなかったし、時間を安く売っても同時にスキルを磨けたので良かったのですが、ミドルやシニアは違います。徐々にですが、お金よりも時間のほうが不足し始めます。だからこそミドルやシニアは、お金を使って時間を買わなければならないのです。

＊本記事は、『40代からは「稼ぎ口」を２つにしなさい　年収アップと自由が手に入る働き方』から一部抜粋し、再編集したものです。

坂下仁（さかした・じん）
お金のソムリエ協会会長
メガバンク行員として25年以上、個人の資産形成と数千件の法人融資などにかかわり、全国の支店長を指導してきた。副業で始めたセミナーは100組超のキャンセル待ちが続き、3年間で1000組超が受講する人気セミナーとなる。その後、顧客を踏み台にして儲ける銀行の姿に疑問を感じて起業、独立し、2018年にお金のソムリエ協会を設立。本業以上の副収入を得て、セミリタイアする会員が続出するなど、受講者の約9割が夢を叶えることに成功。メソッドを学んだ人数は6000人を超える。「週刊ダイヤモンド」「PRESIDENT」「日経マネー」「ダイヤモンドZAi」「THE21」「朝日新聞」など、数十の雑誌・新聞に紹介される。主な著書に『いますぐ妻を社長にしなさい』（サンマーク出版）、『夫婦1年目のお金の教科書』（ダイヤモンド社）などがある。

著者からのメッセージ

　私には夢があります。誰もが搾取されずに貢献し、お金＝感謝の気持ちを受け取って裕福に幸せに暮らせるようになることです。

「理想論であって、現実的ではないですね……」

　たしかにその通りです。資本主義社会とは資本家（法人）のための社会なので、いまの社会構造と法律のもとでは実現不可能です。

　でも、稼ぎ口二刀流なら、実現できます。サラリーマンという安定した身分を維持しながら、同時に資本家の身分を獲得すればよいのです。少しずつ輪を広げていけば、すべての人が資本家の身分を兼務する未来は到来します。

　稼ぎ口二刀流や妻社長メソッドは節税メソッドですから、ノーリスクで確実に資産形成できます。同時に、貢献を中核に据えた利他的なメソッドですから、確実に自己実現もできます。潜在意識をコントロール下において「やりたいこと＝人生の目的」を言語化する「神ふせん」を使えば、貢献も自己実現も難しいことではありません。

　もちろん誰もが最初は、吹けば飛ぶような弱小資本家からのスタートです。だからこそ、弱者の戦略としてサラリーマンと弱小資本家とを兼ねる方法が有効なのです。

　実践者同士が安心して自己開示できるコミュニティーに身を置いて、お互いに応援し、アドバイスしあうことも、弱者の戦略の一環です。これが、20年近くも実践し、足掛け10年にわたってコミュニティー運営に携わってきた私の結論でもあります。

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坂下仁著、定価1650円（本体1500円＋税）、ダイヤモンド社

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した失敗よりもしなかった後悔をしないために、
3つの作業「書く」「貼る」「並べ替える」と、
5つの特色「どこでも貼れる」「張り替えられる」
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