4月の中国自動車販売台数は前年同月比36%減と大幅に落ち込んだ。一部の都市で実施された新型コロナウイルス対策のロックダウン(都市封鎖)が工場の操業停止やサプライチェーン(供給網)の混乱につながったことが影響した。外出制限により、消費者の自動車購入も減った。中国乗用車協会(CPCA)の10日の発表によると、4月の乗用車販売台数は104万台だった。生産台数の落ち込みはさらに大きく、41%減の96万9000台となった。販売の減少は米電気自動車(EV)大手テスラや独フォルクスワーゲン(VW)、日産自動車などで特に目立つ。CPCAのデータによると、テスラが上海工場で生産し販売したのは1512台にとどまった。前年同月比では94%減で、3月に販売した6万5000台超を大きく下回った。