4月の米インフレ統計は再び高い伸びを示し、連邦準備制度理事会(FRB)に対しては今後2回の会合、おそらくはそれ以降も、0.5%ずつの利上げを求める圧力が続きそうだ。  米国の急速なインフレ上昇の勢いは先月も衰えず、前年同月比の上昇率は縮小したとはいえ、FRBに安心感をもたらすには至っていない。米労働省が11日発表した4月の消費者物価指数(CPI、季節調整済み)は前月比0.3%上昇。前年同月比では8.3%上昇と、3月の8.5%上昇から減速したものの、高い伸びを維持した。  エネルギー価格の低下は、新車や航空運賃の大幅な上昇や家賃の上昇分を相殺した。