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コロナ禍から企業が復活するのは一体、いつになるのだろうか。上場100社超、30業界を上回る月次業績データをつぶさに見ると、企業の再起力において明暗がはっきりと分かれている。前年同期と比べた月次業績データの推移を基に、「嵐」から「快晴」まで6つの天気図で各社がいま置かれた状況を明らかにする連載「コロナで明暗！【月次版】業界天気図」。今回は、2022年1〜3月度の総合スーパー編だ。
イオン・ドンキ・ヨーカ堂…
スーパー5社で「唯一の勝ち組」は？
総合スーパーの主要5社が発表した2022年1〜3月度の月次業績データは、以下の結果となった。
◯イオンリテール（イオン）の既存店売上高
1月度：前年同月比101.0％（1.0％増）
2月度：同98.9％（1.1％減）
3月度：同100.1％（0.1％増)
◯イトーヨーカ堂（セブン&アイホールディングス〈HD〉）の既存店売上高
1月度：前年同月比101.1％（1.1％増）
2月度：同99.0％（1.0％減）
3月度：同99.8％（0.2％減)
◯ドン・キホーテ（パン・パシフィック・インターナショナルホールディングス〈HD〉）の既存店売上高
1月度：前年同月比101.6％（1.6％増）
2月度：同98.0％（2.0％減）
3月度：同102.3％（2.3％増)
◯ユニー（パン・パシフィック・インターナショナルホールディングス〈HD〉）の既存店売上高
1月度：前年同月比101.2％（1.2％増）
2月度：同99.9％（0.1％減）
3月度：同99.8％（0.2％減)
◯イズミの既存店売上高
1月度：前年同月比102.0％（2.0％増）
2月度：同95.5％（4.5％減）
3月度：同97.8％（2.2％減)
22年3月の月次業績データにおいて、イオンリテールとドン・キホーテが前年実績を上回った。一方で、イトーヨーカ堂、ユニー、イズミが前年実績を割り、90％台となっている。
しかし、これを見て「イトーヨーカ堂、ユニー、イズミが不調だ」と考えるのは早計だ。
実は、5社の間には業績の格差がある。ある1社だけが「唯一の勝ち組」といえるのだ。その企業とはどこなのか？5社を取り巻く、数字のカラクリをご紹介しよう。
