投資家はインフレや地政学的リスク、株式市場の乱高下に警戒感を強め、ポートフォリオの分散と保護を目的に商品上場投資信託(ETF)に殺到している。  モーニングスター・ダイレクトによると、2022年は商品ETFへの資金流入額が4月末までで214億ドル(約2兆7900億円)に達している。63億ドルの純流出だった前年同期とは対照的だ。商品ETFは現在122本と、昨年の112本から増加している。  独立系の市場調査・分析会社CFRAによると、予想通り、最も好調なのは金などの貴金属ETFで、商品分野への純流入額の57.5%を占めている。