ナイキの「デジタルスニーカー」が、仮想空間ビジネスで成功できそうな理由写真はイメージです Photo by Theo Wargo/Getty Images

ナイキが仮想空間に参入
仮想空間ビジネス「成功の条件」は?

 メタバースでの新しいビジネスへの関心が高まる中で、ナイキがデジタルスニーカービジネスに参入したことが話題になっています。このデジタルスニーカーは、実際には手に取ることができません。しかも、NIKEではなく子会社のRTFKTのロゴがついた商品です。それにもかかわらず、RTFKTの取引サイトでは仮想通貨で20万円以上の高値で取引されています。

 はやりのメタバースには、本当にビジネスチャンスがあるのか? どのような企業がビジネスとして活用できるのか? メタバースの可能性について考えてみたいと思います。

 前提として、今回の記事は未来予測記事です。まだルールが定まっていないメタバースビジネスで、ナイキのようなIP側(ブランドなどの権利を持っている側)とメタバースを運営するプラットフォーム側で、どのような取り分でビジネスの利益を分け合うのか自体が双方のビジネス戦略になります。その予測も踏まえて、未来について解説したいと思います。