ウクライナの検事総長は11日、同国で拘束されているロシア兵が戦争犯罪容疑で裁判にかけられる予定となり、ウクライナ危機では初の事例になると語った。捜査によれば、この兵士は北東部の民家近くで非武装の62歳の男性を射殺したとされる。イリーナ・ウェネディクトワ検事総長は、ワディム・シシマリンという21歳の戦車師団指揮官を戦争法と戦争慣習に違反したとして起訴したと述べた。この兵士は終身刑となる可能性がある。検事総長によると、シシマリン被告は、戦闘開始から間もないころ、ウクライナのスムイ州でこのウクライナ人男性の自宅から数十メートル離れた場所で男性の頭部に向けてカラシニコフ銃で数発を発砲したとして起訴された。男性は即死だった。