こんなふうに相手に話しかければ、「やる気がありそうに見せる演技」や「エネルギーが切れる時間」などの話になって、お互いの人柄まで伝わるはず。

 こうしたエピソード・トークでは、様々な人物も登場してきますから、話に奥行きが出ます。さらにいいことに、親近感まで湧いてきます。

 すると二度目に会った時は、互いのもっと深い喜びや悩みを語ることもできるから、話が広がるのです。

 初対面の人との会話なら、スタートは「もの」「場所」主人公でもかまいません。

 まず自分主人公の話を短く入れることも、初対面の場合には必要なことです。そして、相手が気を許してくれた感じがしたら、そこから相手主人公の話へと進めてみてはいかがでしょうか。

会話をする時に、
誰を主人公に置くかを意識する

「相手を主人公にして話をするって、少しむずかしそう」

 そう感じた人もいるかもしれません。

 でも、大丈夫です。今からお伝えする「人と話をする時に、まず実行してほしいこと」を意識して続けていくと、会話が自然と相手を主人公にしたものに変わっていきます。

 人と話をする時に、まず実行してほしいこと。

 それは、相手を思うことです。

 会話をしながら、目の前にいる相手をあなたの心の真ん中にも大きく映し出すのです。

 会話をする時に、誰を主人公に置いて考えているか。ここを意識するだけでも、あなたの会話は大きく変わることでしょう。