米議会上院は12日、米連邦準備制度理事会(FRB)のジェローム・パウエル議長の再任を承認した。パウエル氏は新たに4年の任期を務めることになる。FRBは40年ぶり高水準のインフレ率に直面する中、パウエル氏の2期目も引き続きあらゆる面で厳しいものとなりそうだ。パウエル氏の再任指名はこの日、賛成80票、反対19票と党派を超える圧倒的多数で承認された。インフレへの不安や、物価上昇圧力を抑えるべくFRBが着手した積極的な利上げにもかかわらず、パウエル氏の承認は数カ月前から党派を超えて支持を得る方向で進んでいた。これに先立ち、上院銀行委員会は3月16日、賛成23票、反対1票でパウエル氏再任を承認していた。反対票を投じたのはエリザベス・ウォーレン議員(民主党、マサチューセッツ州)のみだった。