暗号資産(仮想通貨)のテラUSDに与えられた任務はただ1つ。コイン1枚当たり1ドルの価値を死守することだ。  2020年の誕生以降、テラUSDはその任務を総じて果たし、1セント以上かい離することはほぼなかった。そのため、振れの激しい仮想通貨市場で資金を安心して預けておける「安定の島」になっていた。  ところが、テラUSDも今週、その荒れ狂う波の中に投げ出された。9日にはおよそ3割急落。さらに11日には23セントまで売り込まれた。  テラUSDの崩壊で投資家は数十億ドルの損失を負った。その影響は他の仮想通貨にも波及し、ビットコインも連れて急落。