大口投資家がエネルギー業界に興味を持ち始めている。  大学基金や年金基金などの機関投資家は5年余りにわたって石油・ガス業界を敬遠してきた。過去に大きな損失を出したことや気候変動に対する懸念がその理由だ。  今では一部の投資家がこうした業界に再び目を向けている。その背景には、米株式市場の業種別上昇率で「エネルギー」がトップに浮上(SP500種のエネルギーセクター指数は年初来で40%高)していることや、今後数年間に世界的なエネルギー不足に直面すると予想され、化石燃料生産会社に賭けようとしている投資家にとっては上昇継続が期待できることがある。