コロナ禍から企業が復活するのは一体、いつになるのだろうか。上場100社超、30業界を上回る月次業績データをつぶさに見ると、企業の再起力において明暗がはっきりと分かれている。前年同期と比べた月次業績データの推移を基に、「嵐」から「快晴」まで6つの天気図で各社がいま置かれた状況を明らかにする連載「コロナで明暗!【月次版】業界天気図」。今回は、2022年1〜3月度のその他サービス編だ。
コロナ前から「既存店売上高2倍・株価4.8倍」
超勝ち組サービス企業とは
その他サービスの主要4社が発表した2022年1〜3月度の月次業績データは、以下の結果となった。
◯タイムズ(パーク24)のパーキング業績
1月度:前年同月比106.7%(6.7%増)
2月度:同97.9%(2.1%減)
3月度:同99.9%(0.1%減)
◯QBハウス(キュービーネットホールディングス〈HD〉)の既存店売上高
1月度:前年同月比106.9%(6.9%増)
2月度:同100.3%(0.3%増)
3月度:同106.5%(6.5%増)
◯スタジオアリスの国内売上高
1月度:前年同月比116.2%(16.2%増)
2月度:同89.7%(10.3%減)
3月度:同91.9%(8.1%減)
◯キーパー(KeePer技研)の既存店売上高
1月度:前年同月比130.7%(30.7%増)
2月度:同116.4%(16.4%増)
3月度:同137.7%(37.7%増)
新型コロナウイルス感染拡大の影響で、業績を前年同月比の数字のみで評価するのが難しい企業は多い。コロナ禍という特殊要因による需要激減や特需が起こり、翌年にその反動増や反動減で数字が大きくブレるからだ。
そこでコロナ前の業績と比べることが実態を知るのに役立つのだが、コロナ前と比べて業績がほぼ倍増している超勝ち組企業がこの中にいる。株価もコロナ前から4.8倍まで急上昇しているのだ。それはどの企業かを探ってみよう。