米連邦準備制度理事会(FRB)が1日公表した地区連銀経済報告(ベージュブック)によると、春季は物価上昇と労働力不足が企業の足かせとなり、米経済の成長ペースは小幅から控えめにとどまった。  小売業者からは、消費者が物価上昇に直面し、事業がいくぶん軟化したとの報告があった。住宅用不動産業者も、購入者が値上がりと金利上昇で、弱さが見られたと報告。高インフレと労働市場のひっ迫の影響が表面化している様子が示された。  今回の報告書は5月23日までに集められた情報に基づき作成された。多くの企業が大幅な物価上昇に見舞われて小売価格に転嫁し、一部は顧客の反発に遭ったと指摘した。 。