2020年夏、サウジアラビアが計画中のハイテク都市「NEOM(ネオム)」のスポンサーを務めていたビデオゲーム2社が、契約を解除した。同国の人権問題に対するファンの苦情を受けた措置だった。ネオムのナドミ・アル・ナスル最高経営責任者(CEO)は週末に緊急会議を招集し、そうした事態が起きる可能性があるとなぜ警告しなかったのかと自身の情報連携チームを問い詰めた。ナスル氏は 「もし誰に責任があるのか言わなければ」と切り出すと、「机の下から銃を取り出しておまえを撃つ」と言った。この会議を直接知る複数の関係者が明かした。泣き崩れた女性従業員を同僚たちが後で励ましたと、関係者らは言う。その会議に出席した人々の大半がその後ネオムを離れている。外国人スタッフの大量流出の一例だと現・元従業員らは言う。
サウジ見切る外国人幹部、未来都市ネオムに影
経営文化に嫌気がさした多くの採用者が逃げ出している
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