中国の最新型空母が近く進水するとみられる。同国海軍が公海上で軍事作戦を行う能力が飛躍的に高まる可能性がある。最新の衛星画像によると、中国第3の空母「003型」が早ければ数日以内に進水できる状態かもしれないとアナリストは指摘している。003型は数年前から上海の江南造船で建造が進められていた。同国のこれまでの空母より大型で、米国やフランスの空母のような電磁式カタパルト(艦載機を加速して発進させる装備)を備えているという。ウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)はこの画像を確認した。WSJに画像を提供した米シンクタンクの戦略国際問題研究所(CSIS)でチャイナ・パワー・プロジェクトの上級研究員を務めるマシュー・フナイオーレ氏は「3隻目の空母の運用が始まれば、中国が近海での国益を確保する能力が飛躍的に高まると同時に、(海軍が)中国本土から遠く離れた場所で力を誇示できるようになるだろう」と指摘した。