米半導体大手ブロードコムは来年、今とは大きく異なる姿を見せるだろう。肝心なのは正しい部分が同じであり続けることだ。先週合意したクラウドサービス大手ヴイエムウェアの610億ドル(約7兆9300億円)での買収により、ブロードコムは新たなタイプのテクノロジー複合企業への道を歩み始める。買収が完了すれば(現段階では2023年10月に終了するブロードコムの事業年度内の見通し)、同社の売上高の約半分をソフトウエアが占めるようになる。現在のチップ不足が緩和され、半導体業界がシクリカル(景気循環的)な性質に戻るならば、この構成比がさらに拡大する可能性もある。米半導体工業会(SIA)のデータによると、世界の半導体売上高は過去20年のうち6年間で減少している。
複合企業の呪い、ブロードコムは回避できるか
有料会員限定
あなたにおすすめ