テーザー銃などの開発を手掛ける米アクソン・エンタープライズは、銃乱射事件を阻止するためにテーザー銃搭載のドローンを開発する計画を打ち切った。倫理諮問委員会がこのプロジェクトに反対したことを受けた判断。21人が犠牲となったテキサス州の小学校での5月の乱射事件を受け、同社は先週、銃乱射事件への対抗策としてテーザー銃を備えたドローンシステムの開発に着手すると発表していた。同社の創業者であるリック・スミス最高経営責任者(CEO)は、遠隔操作のドローンとテーザー銃技術を合わせることで命が救える可能性があると述べていた。だが、同社の独立した倫理諮問委員会はこのプロジェクトについて、誤使用の可能性など重大な懸念を表明。6日、委員13人のうち9人が辞任した。