中国は軍事的・政治的影響力を拡大するため、世界的に活動できる外洋海軍と、基地のネットワークを構築している。最初はひそかに、次は段階的に、そして今は飛躍的にこの動きを進めている。カンボジアでの新たな秘密軍事基地建設は、中国が突き付ける世界規模の挑戦が急速に現実味を増していることを示しており、米海軍上層部を含め、米国の政治エリートはこうした事態に目を覚ますべきである。ワシントン・ポストは6日、西側当局者の話として、タイ湾に面したカンボジアのリアム海軍基地に建設中の施設について報じた。ウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)は2019年、中国軍がカンボジアの海軍基地の1つを使用することを認めることで両国が秘密裏に合意したと報じた。両国は当時この報道を否定していた。
【社説】米海軍は中国海軍の「大躍進政策」に危機感を
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